吃音(どもり)

吃音とは?3つの型と対処法。子どもへの対応で後悔しない為にできること

あるとき なにか我が子の話し方がおかしい?と気がつき、これは「吃音」だと知った時。
大丈夫かな?治るのかな?と悩んでいるママ、パパ、
毎日悶々と子どもと向き合っている方はいますか?

実際うちの娘は2歳半で発症しました。
その時は毎日ネットで調べて調べて悩んでいたなーと思い出します。

この記事は、現在5歳の吃音の娘を育てている私が実体験を含め解説していきます。

✔︎吃音とは…詳しく知りたい方
✔︎どのように対応したら良いのか悩んでいる方
✔︎誰に相談したら良いのか、その目安が知りたい方

最後までお付き合いください!

吃音(きつおん)とは何か?

「どもり」は最近は差別用語で言われなくなり、吃音(きつおん)と言います。

チック症?と最初思ったりもしましたがそれはそれで違うみたい

主な3つの型と随伴症状

連発型 パパパパパパパパ!と 最初の言葉を繰り返す
伸発型 パーーーーーパと 伸ばす
難発型 ・・・・・・パパ 最初の一音が出ずらい
難発型は顔や口に力が入り、手や足でタイミングをとったりするような
随伴症状が出ることがあります。

うちの娘は連発型→難発型へ移行していった感じで、最初は連発型でした。
そのうちにだんだん難発型になっていき、時々伸発型もあります。
難発型になってからは、連発型に戻ることはなかったかな、という印象。
難発に伴い、手を上から下にふりかざしたりして最初の一音目を出すような
随伴症症は見られました
。この姿を見るのが毎回辛かったです。

吃音の特徴

・いいやすい言葉と言いにくい言葉がある

→うちの娘は連発型の時は、この言葉を言う時はいつも吃音が出てしまうと言う単語がありましたが、難発型の時は必ずこの言葉でというのは観察していてもなかなか見られないこともあります。

・長く話せば話すほど吃音がよく出る

→頭で言葉を組み立てながら話すからそうなるのだろうなと想像します。

・吃音の波がある

→よくなった!治ったかも!と思うとまた出てきてしまったりを繰り返します。
この波に本当に何度も落ち込んだりしました。

・からかわれると悪化してしまう

→これは友達から指摘されないかな?などと本当に心配になりますよね。
先生にお話ししても全ての友達同士の会話を聞いていることも難しいだろうしと悩みます。

・褒められると軽減する

→自己肯定感!自信がつくのは大切ですよね。

・歌や友達と一緒に同じ言葉を言うと吃音は出ない

吃音の自然回復率

男の子の吃音は、発症してから3年で6割が自然に治り、女の子は発症して3年で8割が治ると言われています。
逆を言うと、男の子は3年経っても4割が治らず、女の子は3年経っても2割が治らないと言うことになります。

世界で共通見解のある自然回復率をあげる方法はありません。

治る人もいれば治らない人もいると言うのが現実です。
周囲の人は「そのうち治るよ」と言い、私もその言葉を信じたいし、その言葉での励ましを求めている、
大丈夫だよね、と言い聞かせたい、
でも実際に治らなかったら?そんな無責任なことで良いのか、とも不安になる。

でも「治らなかったらどうすればいいか」を考えていくことが、吃音と向き合うということ
と言う言葉にハッとしました。

吃音のおおまかな対応の仕方

よくない対応

1 話し方のアドバイスをすること
ゆっくり落ち着いて、深呼吸して、もう一度話しては禁句!!

2 言葉の先取りをすること
最後まで聞かずに、これ?と当てるように先どって話すは絶対やってはダメ!

3 話し方に注目すること
かわいそう、苦しそう、と思い、悲しい顔をしてしまう

4 子供からの訴えにワンパターンで答えること
何かを言われても、ゆっくりでいいよ、大丈夫だよ、とだけ言う

良い対応の仕方

1 話を聞く
うんうんと笑顔で最後まで聞くことがやっぱり一番大切!

2 話す内容に注目する
話し方ではなく会話の内容を聞いて会話をする、伝わったという感覚を持ってもらうことは大事!

3 自信を育てていくこと
プロセスを褒める、吃音以外の良いところに着目することで自信をつけて自己肯定感のアップを図る

ゆっくり話してごらんという対応は割とやりがちな気がするから最初はびっくりしました。
親が正しい知識を得ることは大事!と実感!

専門家に相談する目安

波があるからこそ迷うし、なんとなく専門家に相談するのは気が引けると言う気持ちもすごくよくわかります!
実際に私がそうでした。

私はなんだかんだ発症してから2年半経ったところで専門家に相談に行きましたが、
今思えばもう少し早くてもよかったかも!と思います。

誰に相談するか

吃音の相談は「言語聴覚士(げんごちょうかくし)」のいる病院、施設が担当しています。
地域によって、こども病院、療育センター、障害福祉センターなど、場所は様々ですので、
各県の言語聴覚士会のホームページで検索、問い合わせが必要です。

こんな時には相談を!

✔︎子どもが話せない!と言った時

✔︎発症してから1〜2年が経っている時

✔︎誰もわかってくれる、相談に乗ってくれる人がいない時

✔︎からかいが始まっており、うまく対応の仕方がわからない時

✔︎小学校入学前の準備として

まとめ

・吃音は3つの型と随伴症状がある
・吃音は波がある
・吃音は治る子もいれば治らない子もいる
・親がしっかりとした知識を持って対応し関わっていくことが大切
・迷ったら専門家に相談してみると親が安心できることもある
・「治らなかったらどうすればいいか」を考えていくことが、吃音と向き合うということ

大切な我が子に対してあの時こう対応していれば…や、もっと早く専門家に相談すればよかった…など
後悔することのないように、今しっかりと向き合っていきたいですね。

一緒に頑張っていきましょう!